2010年12月21日火曜日

iPadのある生活を始めました。

「え!今さら!?」

はい、今さらです。
5日前に、遅まきながら念願のiPadを購入しました。
「買ったものの、いまいち使えん」という声も一般にはよく聞かれるようですが、「何のために使うのか」をよく考えないまま買っちゃったら、確かにちょっとツライかもね(ゲームするだけだったらちょっと高いしね…)。

ボクは基本的に常時スタンバイしている情報収集端末という完全に割り切った用途で使うことを想定していたので、使い心地はすこぶる良いです。

いつもノートPC(Let's Note)を持ち歩いているので、資料作りや長めの文章を書くためのLet's Note、隙間時間にニュースやメルマガ等をブラウズするためのiPad、という住み分けをしています。

つまり、ざっくり言うと
・iPad=インプット用端末
・ノートPC=アウトプット用メインのIN/OUT両用端末
という用途で使い分けています。
(「いったいそんな隙間時間にまで、何見るの?」というツッコミもいただきそうですが、アウトプットの質はインプットの量に比例すると考えているので、良い!と思ったコンテンツや情報はガツガツ浴びているのです)

なので、Gmailと、Googleリーダーと、ニュース/BlogがSafariで観れたらそれはそれでもう十分なんですが、さすがにそれだけだと何か使いこなしてなさそうでカッコ悪いのでw、アプリもいくつか整えました。


iPadに入れた普段使いアプリ


上述の通り、アウトプットはLet's Noteで行うのでKeyNote等のアウトプット系アプリは入れてません。あくまで快適な情報収集環境を揃えることに注力。なるべく、いや、必要に迫られるまでは断固無料で(言うまでもなく、真に快適な環境を整えるにはお金出した方がいいよ)。
※以下にリストしたのはすべて無料(2010年12月現在)です。

基本、5月の時点でこんな素晴らしいリストを作ってくれている方の受け売りです(キッパリ)。

Evernote

iPad持っててコレ入れてない人っているんですか?
名刺をスキャンしてぶちこんだり、地下鉄の路線図PDFをぶちこんだり、仕事用の自己紹介資料をぶちこんだりしておくと泣きたくなるぐらい便利


Dropbox

(再送)iPad持っててコレ入れてない人っているんですか?
これがあるから、iPadは16GB端末にしました(本当は32GBの予定だったけど、在庫切れだった)。
どうせiPadで映画とか観ないし…。
というか、Dropboxがついに1.0リリースしましたね。素晴らしい勇気に乾杯!


Jumbo Calculator

営業マンの必携アイテム(笑)、でっかい電卓。



はてなブックマーク for iPad

言わずと知れた「はてブ」。ざっつおーる。


Adobe Ideas

手書きでお絵描き。いい感じに補正されるのが気持ちいい。描いたものをそのままメールできたりするので、打合せでパパっと描いたアイデア等を共有したい時に使えそう(まだちゃんと使ったことない)。



Wikipanion for iPad

iPad用のWikipedia。左ペインに目次、右側に本文が表示されて非常に使いやすい。



CloudReaders

多機能ブックリーダー。PDF等を開く際に。


そら案内 for iPad

天気予報アプリ。見やすくて使いやすい。



iPadに入れたゲーム系アプリ

仕事ばっかりに使うのは当然モッタイナイので、いくつか遊び道具も。

JamPad

我が家は、奥さんがピアノを弾けるのでなかなか遊べます。もちろん、弾けなくてもそれなりに楽しい。



Air Hockey

テレビCMでもやってた、アレです。


Harbor Master

船を無事港にナビするんですが、なんなんでしょう、単純なほどドキドキする、みたいな。結構パニくって「ウヒャヒャヒャ!」とか言っちゃいます。


Eyewitness

写真ニュースアプリ。プロのカメラマンが撮った写真が1日1枚届く。カメラマンの『撮影のポイント』の解説付き(英語)で、「なるほどこれがプロの視点か・・・」と鋭い目で知った風に見ながらカッコつけることができます。写真が趣味の人にはお勧め。



Pocket Pond

池の中を鯉が泳ぐ、いわゆる癒し系アプリ。当初、完全にバカにしてましたが、気付けば仕事中、ノートPCの横でずっと鯉を泳がせて、たまにピチョンと水面をイジって戯れてました…。



その他、愛用しているサイト

アプリというわけではないけど、Safariでブックマークしているサイト。

check*pad

とてもシンプルながら(故に?)使いやすいToDo管理。
ボクは「今日やること」の他に、プロジェクト別のリスト、買う本リスト、作りたいアプリのリスト、調べものリストなどを作って管理しています。
http://www.checkpad.jp/


(誰得)歩行者用信号

しつこいですか?
いや、iPadでもちゃんと動いたんで嬉しくて(笑)。
誰かを急いでこっちに呼びたい時に使おう



まだまだ増えていくと思いますが、まずはこれぐらいから。
皆さんもお勧めアプリがあったら出し惜しみせず、是非(完全に出遅れたボクに)教えてください。

2010年12月19日日曜日

【読書】ビジネスで一番、大切なこと

ビジネスで一番、大切なこと 消費者のこころを学ぶ授業
「読む本リスト」の一番最初にリストしていた本書。最近すっかり読書から遠ざかっていたが、ようやく時間が作れたので一気に読んだ。

ボクの中で「良書」というのは、
(1)読後に胸がザワザワする、思考したくなる、試したくなる
(2)感覚的に理解していたことが、明確な言葉で説明されている
(3)何度も読み返せる
を満たしている本なんだけど(抽象的でスイマセン)、これら3つを軽々と達成しているこの本は間違いなくボクにとって「良書」。

タイトルからすると一見、「日本でいちばん大切にしたい会社」のように「感動ストーリー」的な自己啓発本系のノリを思わせるが、さすがハーバード・ビジネススクール教授、中身はマーケティングについて非常に良く整理された「マーケティング脳を再構築」するための非常に刺激的な内容。

本書はハウツー本ではない。現代のビジネスパーソンに必要なのは、斬新な指針ではなく、斬新な考え方だ。(P.20)

とあるように、この本は「答え」を示すのではなく、あくまで「視点」と「アプローチ」をソリューション案として提示してくれている。
(いくつかブログ上での書評を見てみたけど、ここを理解せずに短絡的に読んでしまったような書評が多いように感じる)


冒頭、いきなり気付かされる。
ビジネスの成功の要は、競争力にある。競争力とは、競合他社といかに差別化できるかである。ところが、その差が細かくなりすぎて、多くの消費者がいぶかしく思う段階に達すると、ある日突然、差別化は無意味になる。(P.16)


例えばあるカテゴリ(車、デジカメ、ミネラルウォーター等々)の製品を「価格」「機能」などの評価軸で比較すると、当然製品ごとに強み、弱みのデコボコ(差別化要因)が出来る。このデコボコを見た製品のマーケティング担当者が反射的に、そして自然にとる行動は「弱み」の強化だ。これはボクも当然のように経験している。ところが、各社がそれぞれに「弱み」の強化を行うことによって、カテゴリ内の製品は均質化してしまい、結果上記の通り差別化が無意味になってしまう。
10年前、ボルボは実用性と安全性で知られており、アウディはスタイリッシュさで人気があった。最近では、アウディは安全性テストでボルボをしのぎ、ボルボの広告はスマートな走りを演出している。(P.31)

なるほど確かに、成熟を迎えたカテゴリの製品と言うのはどれも似たり寄ったりだ。より良くしようとするほどにこうなってしまうとは、なんたる皮肉。


企業は消費者の望みに応えるべくベストを尽くし、次の2つの方向で製品を進化させる。「付加型」(機能の追加)、そして「増殖型」(選択肢の追加)。しかし、そうすることによって消費者にとっては細かな違いがわからなくなり、結果、製品としてではなくカテゴリ全体としてボンヤリと捉えるようになり、消費者によっては「どれでもいいや」という状態になってしまう。
『消費者によっては』と書いたが、ここではキャズムを引き合いに出し、
これと対を成すものとして、過度に成熟したカテゴリーから生まれる多すぎる選択肢に人がどのように対応するかについても、セグメント化の枠組みを作れるのではないだろうか。(P.70)

として、以下のように分類している。
①知識豊富な“カテゴリー通”
②目ざとい“買い物上手”
③関心の薄い“現実主義者”
④いやいや関わる“不本意な人々”
⑤理屈抜きの“熱心な愛好家”

この視点、まさに上記(2)の「感覚的に理解していたことが、明確な言葉で説明されている」と思える部分。この時点で、一気に最後まで読み切ることを決意した。

その後、これらを前提に「リバース・ブランド」、「ブレークアウェー・ブランド」、「ホスタイル・ブランド」と名付けられたアイデア・ブランドについて、具体的なケーススタディを交えながら説明される。

・世の流れの逆を行くリバース・ブランド:グーグル、IKEA等
・既存の分類を書き換えるブレークアウェー・ブランド:AIBO、スウォッチ等
・好感度に背を向けるホスタイル・ブランド:ミニクーパー、レッドブル等

これらのケーススタディは非常に印象的に描かれているし、とても勉強になる。


最後は、「大事なのは考えること、アイデアを潰さないこと」をテーマに、まとめに突入。
差別化の取り組みにはイノベーションが必要で、そのことが私たちをひるませる。必要なのは、エンジニアが行うような技術的なイノベーションではなく、発想のイノベーションである。
(中略)
これらのアイデア・ブランドのすべてにおいて、差別化は「物事を抜本的に新しい方法で行うことは可能である」と考えるところから出発している。差別化はイノベーションによって始まる。そして、イノベーションは実に多くの様々な方法で実現できる。(P.162)

先に多くのケーススタディで学んで脳ミソが柔らかくなった僕らは、それを理解できる。

一貫性のない人間(消費者)に、常に向き合い、取り組み、その取り組みを通して人々に伝えることが大事。そう締めくくられる。


冒頭にもある通り、この本は「答え」ではなく、「考え方の多様性」を提示しているので、アイデア・ブランドについても、それは完全ではなく考え方の一つ、と紹介されている。
頭が凝り固まってしまったような時にぜひまた読み返したい、ヒントを与えてくれる本だった。


読後、一部だけ違和感が残るとすれば、本書のタイトル。もっと別のタイトルの方が良かったんじゃないかと思うが…。



(おまけ)
先述のボクの「良書の条件」で、特に(2)について。
「そうそう、そうなんだよ」ということをズバリ単純明快に説明している本(著者)というのを、ボクは心の底から尊敬する。「そんなの、わかってたよ」と読後に思わされた時に、しかしそれをここまで彩り鮮やかな背景で説明できない自分と、それをサラリとやってしまう著者との間の思考力、想像力、分析力、文章力の差に圧倒されてしまう。「わかっている」ということと「わかっているつもり」の差、とも言えるだろうか。
例えばドラッカーなどもその最たるものだと思う。多くの人が何となくわかっているようなことを、圧倒的な説得力をもって明快な文章にしているわけだが、この差(文章にできているか、できていないか)はとてつもなく大きいと思う。
その意味では、本書も(テーマは絞られているはいるが)その語り口はドラッカーに匹敵するほどのものだと感じる。次回作も期待。

(さらにおまけ)
ドラッカー、と書いてしまったのでさらにおまけ。
ものすごく意外だったんですが、ドラッカーの本、口述筆記だそうです。
「まず自分で大枠を考えてしゃべる→それをライターが書きとめて原稿にする→できあがった原稿を一通り読んだ後、いったん全部捨てる→また新しく構成を考えて最初からしゃべりなおす→ライターがまた原稿にまとめる→それを読み、再度捨てて、一から語りなおす」・・・こうして同じことを3回繰り返して、ようやく本になるんだとか。(パーソナル・マーケティングでコラム的に紹介されています)
あれだけ構成とロジックがしっかりしているのには、やはりもの凄い労力が注がれているんですね。

2010年12月16日木曜日

【ネタ】あまりにあんまりなケータイサイト

仕事で、とあるケータイサイトをイジくる機会があった。
正確にはイジくるというか、ケータイサイトのテストをしたんだけど、初めて見たそのケータイサイトに衝撃を受けた。

語彙力の欠片も感じさせない表現をすれば、「ちゃんとした会社のちゃんとした公式サイト」なんだけど、それはあまりにちゃんとしてない、あんまりなサイトだった。

ケータイサイトは、そもそも小さくて使い難い画面を何とかするためにアクセシビリティの観点からリンク等にアクセスキーを設定するのが普通(今さらすいません)。

[1]トップ
[2]マイページ
[3]最新情報
[9]画面上へ
[#]戻る


こんな画面の時に、aタグに accesskey="1" をセットしておけば、ケータイで「1」ボタンを押すとトップへ移動できる(ホント今さらすいません)。

で、この度ボクが見たサイト(メニューは適当に置き換えてます)。
[1]トップ
[2]マイページ
[3]最新情報
[4]ニュース
[5]メール
[6]カレンダー
[7]天気
[8]地図
[9]ショッピング
[10]掲示板
[11]ログアウト


・・・?

「10」て!w
「11」て!ww
どうやって押すのさ!www



いつかこのアクセスキーが有効になるような数字ボタンを持つケータイが登場するんでしょうか…。
だとしたら、相当な先見の明です。
か?

2010年12月8日水曜日

【どうでもいい話】システム開発現場の風景あるある

オフィスの自席でプログラム書いてると、




集中するほどに、



だんだんこうなりますよね。



ズラっと一列、この姿勢で並ばれたりするとなかなか壮観です。


今の現場の椅子はこんな感じで背もたれがグイーンと、でも適度に跳ね返してくるんで、ついつい。
Bauhutte (バウヒュッテ) オフィスチェア BM-38 Maglia ハイバック メッシュチェア 上下左右可動式アームレスト ランバーサポート付


でもこの姿勢、激しく腰を痛めるのでやめましょうね。俺。


経験上、腰痛対策にはバランスボールが一番。
以前の職場では1年以上バランスボールを使ってましたが、その間、腰痛持ちのボクですら腰痛がなかった(なんか冗長)。

オフィスで使うなら最低でも58cm以上、65cm辺りがお勧めです。
ALINCO(アルインコ) エクササイズボール(65cm) EXG025



それにしても忙しいほどにどうでもいい話をしたくなるのはなんでだろうなぁ。

2010年12月1日水曜日

切手を買って感動してマーケティング成立

急ぎ書類を印刷して送付する必要があったので、仕事現場に向かう前に自宅のプリンタで印刷して封筒に入れた。切手は自宅に常備していないので、仕事場近くのコンビニでお昼休みにでも買って、その場で貼ってから出すことにした。

仕事現場のすぐ近くにサークルKサンクスがあるのはチェックしてあったので、お昼休みに封筒を手に持って行ってみた。その店舗は見るからに狭く、間取りのせいかコンビニにしては全体的に暗い印象で一度も行ったことはなかった。
入ると幸い店内にお客さんの姿はまばらで、レジも空いていたので直行して、高校生ぐらいの息子がいそうな女性店員さんに「80円切手はありますか?」と尋ねた。店員さんは「ありますよ~」と手際よく80円切手のシートをバインダーファイルから取り出した。そして、ボクが手に封筒を持っていたのをいつの間にかさりげなくチェックしていたのか、何も言ってないのにシートから80円切手を1枚切り離し、そのままレジ台に置いてある切手貼り用のスポンジの上にその切手を置き、そこでようやく、「80円です」と。

つまり、「いま手に持っている封筒に今すぐ貼って投函するために切手を買いに来たんですよね?さぁどうぞ、後は貼るだけです」という状態になっているのである。

「なんて気が利く店員さん!」
と、なんだか嬉しくて思わず微笑んでしまった。いや、実際に表情として微笑んでいたかどうかはわからないけど、間違いなくその時、心は微笑んでいた。

小銭を持ってなかったので1,000円札を渡し、スポンジの上から切手を取って封筒に貼り終える頃に自然にお釣りを渡してくれる。あまりに自然な気の利いた動きに、それが普通なのかもしれないけど、でもちょっと感動すらした。


コンビニの店員さんと言うと、良くも悪くもマニュアル化された動きが普通で、何ならボクらもちょっとその無機質な対応に場合によってはホッとしたりするところもあったりするわけだけど、一方で、田舎のコンビニの気さくに喋りかけてくれるオーナー店長のオッチャンとか、お釣りを渡す時に手をぐっと握ってくれる女子とか(笑)に心和むこともまた事実。

感動は「事前の期待とのギャップ」によって生まれる、というのはマーケティングをかじったり、イベント企画好きな方はよくご存じかと思うけど、まさしく今回はこのギャップによって、感動と言うと大げさかもしれないが、確かにボクはハッピーな気持ちになった。
そして、この1件によって、「駅から現場までの道中に3つほどあるコンビニの中で、今後はこのお店を使おう」とボクに思わせる・・・つまり結果としてマーケティングに成功にしているのだ。


田舎のオッチャン店長や、手を握ってお釣りを渡してくれる店員さんの例は、「コンビニ店員は無機質なもの」というお客さんの意識に対して「人間味ある店員さん」という部分のギャップがホスピタリティの面に訴えかけるし、今回のサークルKサンクスでは「店員はマニュアル通りに動くもの」という意識(事前期待)に対して「先読みして適切にサービスを提供してくれた」、というギャップが感動を生んだ。


基本だけどやっぱり「事前の期待」を把握して、「常にそれを超える」ことがとても重要だと実感。
逆に「すごいことが出来ます」と宣伝しておいて「実際には大したことなかった」となると、ユーザーは「裏切られた」と感じて最悪な評価になるわけだけど、ついやっちゃいますよね、これ。
だって何とかお客さんの目に留めたり気にかけてもらおうと思ったら「出来る限りよく見せよう」と意気込んでしまうのが普通ですから…。
そこをうまくやるのが口コミマーケティングとかソーシャルなマーケティングになっていくんでしょうが、元来コントロール出来ないものをコントロールしようとするんだから、だから、なかなか難しい。最初の設計とブレない指針、マメなアプローチ。これ大事。

どうやって知ってもらって、どうやって感動を生むか、ここのバランスは本当に難しい。


なんだかんだ書きましたが、何よりもまず、自分も人に感動を提供できるように頑張らなければ・・・と自身を戒めている毎日なのであります。頑張ろ。

2010年11月30日火曜日

複数サーバーでコマンドを同時実行する方法

TeraTerm使いの人にはすっかり常識ツールのようなんですが、恥ずかしながら今さら知ったので自分用メモ。

Tera Term Pro アシスタント

このツールを使うと、複数のTera Termのターミナルウィンドウにコマンドを同時に投げることが出来るので、
・同時刻に複数サーバーでコマンドを実行したい場合
・複数サーバーのシステム日時を一括変更したい場合
等に、かなり便利。

使い方等の詳細はこちらで詳しく紹介されています。

入力したコマンド文字が逐次複数のウィンドウのコマンドラインに反映されていく様は、気持ち良くもあり、気持ち悪くもあり。
是非お試しあれ。

(追記)
このエントリーをTwitterに流したところ、最新版のTeraTermには上記と同等の機能を提供するブロードキャストコマンドがある、ということを@ms2sato経由で@ttdodaさんから教えていただきました。今度試してみよう。多謝!

(さらに追記)
試してみました。


確かに最新版のTeraTermでは、上述のアシスタントと同様の機能が実現できます。素晴らしい!

2010年11月26日金曜日

【どうでもいい話】iPad的に電子書籍が読みたくて

iPadが欲しくてたまらない割に、普段持ち歩いているLet's Noteが充分軽いし、用途から考えると結局持ち歩いてもそんなに使わないだろうな、とか思って買うのを躊躇しているんですが、それでも書籍を読んだりするのにはやっぱりあの形状がいいなぁ、とか思ったりしています。

先日、若かりし頃にあまり深く考えずにサクっと入ってしまった生命保険を見直すために、期間限定で無料配布されていた時に保存しておいた「生命保険のカラクリ」(PDF版)をLet's Noteで読み始めたんですが、やっぱりなんかこう、読みにくい。




どうにかならぬものかと思いつつ、机からソファに移動して読もうとPCを持ち上げた瞬間、思い付いてしまいました。


Let's Noteを縦に持つと、本っぽくない?




PDFも表示を回転させれば・・・おぉ!なかなか良い!
俺、今、電子書籍を電子書籍っぽく読んでる!
(大事なのは、右側のキーボードのことは忘れてしまうことです)



というわけでしばらく縦持ちで読んでいたんですが。




ふと気付いたら腕がすごい疲れて肩はガチガチに凝ってました orz
当たり前ですね…。皆さんも無理しないように気を付けてください。





そうそう。電子書籍と言えば、例のmixiアプリで大変お世話になったふじいまさこさんがiPhone版無料!なコミックを出されました。全文無料公開のコミックは史上初とのこと!
読むべし。買うべし。チラ見すべし。
ほかほかぞく―あったか、ぽかぽか


村上龍氏が電子書籍の会社起ち上げるし、「ブラックジャックによろしく」でお馴染み佐藤秀峰氏は同マンガをWEBで無料公開しているし、角川は大沢在昌氏の新作を電子書籍で先行販売するし、音楽業界の次は書籍業界が慌ただしく動き始めている昨今。クリエイターと消費者の距離はますます近くなってジワジワと確実に地殻変動が起こりそうですね。


(おまけ)
冒頭に登場した「生命保険のカラクリ」は、生命保険がよくわかんない・・・という方には随分とお勧めな内容でした。
生命保険のカラクリ (文春新書)

2010年11月21日日曜日

製品等を知ってもらうためのアプローチ考察、続き。シナリオを作る。

ここ最近、ちょっと技術に名残り惜しさ全開な内容が続いたので、今回はマーケ寄りな話に戻ります。
同名のエントリーの続きです。

製品等を知ってもらうためのアプローチ考察。
1回目はこちら
2回目はこちら

さて、チャネルを検討して、各段階で求められる情報もイメージできました。
あとはどうやってターゲットに情報を届けるか、というところですが、ここではシナリオが役立ちます。
「ユーザーが情報を求めるときに、どんな行動をとるか?」というものを、テーマに沿ってまとめたものです。

例えばボクが今、とあるソーシャルアプリを作ったので多くの人に試してみてもらいたい、と思っているとしましょう。日中はSE業務やらマーケ支援やらの請負仕事をしながら、仕事が終わった夜の20時に近所のマクドナルドに仲間と集まって企画を練り、皆で精魂込めて作った初めてのソーシャルアプリ。これを何としても知ってもらいたい。としましょう。
(あ、もちろん日中の仕事も精魂込めてます・・・)

そこで、ボクはこんな図を書くわけです。

アプリのターゲットは、まずは20代後半~30代の会社員。仕事も覚え、後輩も出来て、この先の長いビジネスライフを真剣に考え始めたノリノリのビジネスパーソン。この先を考えると、何をするにもやっぱりビジネス数字が読めないとダメだな…と気付いた。そんな彼/彼女がターゲット。そんな彼らに是非とも使ってみてもらいたい。
そんな彼/彼女は、数字を読めるようになるためにいったいどんなアクションを起こすか・・・ということをまとめてある図です。

当然WEBで検索するだろうし、知人に聞いたり、書店に行ったりすることでしょう。
それらのアクションとその繋がり(パス)を線で結ぶと、行動のシナリオが浮かび上がってきます。そのシナリオを見てどういう伏線を用意しておけばこちらの出す情報に触れてもらえるかということを考えればいいわけです。

上の図で言うと、オレンジ色の「マネまねを知る」「マネまねをやる」という所にどこからどういう風に線を引っ張ってくると良いか、たくさん線を引っ張るにはどうすれば良いか、を練るわけです。AISASとかを意識するのは、正直この後でもいいと思います。(ここ最近はSIPSなんてことも言われたり。いずれにしろ、常にアンテナを張って考え続けることが重要ですね)

そして、有効なパスがあるのは目に見えているけど線を引く術がない、といったような時に、アライアンスという作戦が出てきます。既にそのチャネルなりパスを持っている所と手を組んで、こちら側への引き込み線を新たに用意する(してもらう)わけです。
ただ、これをやってもらうには少なくとも同等、基本的にはそれ以上のメリットを相手側に示せないと大抵うまくいきません。アライアンスを組みたい時は、とにかく相手のメリットをとことん追求して、きちっと示すことが肝心。


そうして線が引けたら、次に「WEBで出来ることは何か、WEB以外でやるべきことは何か」を検討し、チャネルを準備していきます。その際、例えばWEBというチャネルで考える場合、各チャネルとユーザーにどんな接点があるか?そしてそれらの接点はユーザーからどういった役割が期待されるか?をデザインして配備します。

例えば、ザックリと考えれば以下のような感じでしょうか?
  • HP:公式情報の発信、開発・販売元の情報

  • Blog:トピックやTipsなどの流動的な情報の配信

  • twitter:超最新情報の配信、ユーザーとの直やり取り、トラブル対応

  • ニュースサイト(プレスリリース):告知、認知度・検索数の向上、信用性の向上


もうわざわざ図示しませんが、1回目で書いたようなユーザーを取り囲むチャネルの図にこういった情報を追記すると、目にもわかりやすいです。

こうして役割とチャネルをセットで考えれば、効果指標も作りやすくなるし測定もしやすくなってROIもわかりやすくなりますね。


というわけで、ここまで読んでいただいたアナタは既にお気付きのことかと思いますが、このブログもチャネルの1つです
上記のシナリオには現れていない、違う角度のシナリオから考えたときのチャネルとしてこのブログは機能しているのであります。

せっかくなので、次のサイトに行っちゃう前に寄っていってください。
財務諸表を学べるソーシャルアプリ「マネージメント真似部」(mixi版)。

2010年11月18日木曜日

たまにはC言語の話

昨日の夕方、ケータイが鳴って知人からヘルプの電話。
「C言語の質問なんだけど・・・」

C言語・・・もう何年触ってない?10年前、新社会人として会社に入って新人研修で初めてプログラムの世界に触れ、その一番最初がC言語だった。その後仕事で丸2年ぐらいやったのかな?それ以降はJavaとかPerlとかWEB周りの言語にシフトしたから、C言語のことを考えるのなんて・・・8年ぶり?

そんなことを知ってか知らずか、とにかく現場で一刻も早くプログラムを何とかして動かさないといけないがC言語は専門外の彼は、それでも的確に状況を説明してくれる。やはり文字列(ポインタ)周りで泥沼に足を突っ込んだようだ。

話を聞き、とりあえず気になった点を指摘したところ無事解決し、事なきを得た。三つ子の魂百まで、とは言うが、結構覚えているもんだ。


というわけで「C言語、最近触ってないなぁ」という方は、頭の体操替わりに一緒に「何が原因だったか」を考えてみませんか?


さぁ、電話がかかってきました・・・

電話の向こうで困っている同僚からのヘルプ



あ、すいません、教えてください。やりたいことは以下なんです。
  1. メインの関数から、とある関数func()を呼び出しているんですが、

  2. 呼び出し元のメイン関数側で文字列変数を「char* aaa」と用意して、

  3. それをfunc()の引数に渡してます。つまり呼び出し先のfunc()は引数として、 char* aaaをもっています。

  4. このfunc()のアウトプットとしては、その「引数の文字列aaaに、新しく値をセット」することです。

  5. func()の処理終了後、呼び出し元のメイン関数側では、引数aaaにセットされた値を利用して処理を継続します。


と、こういうのを想定しているんですが、なぜか処理がABENDするんです。
文字列のポインタはちゃんと渡せてると思うんですけど・・・

いったい、何がダメなんですか?
(写真はイメージです)


さぁ、このヘルプを受け取ったアナタ、以上の情報からズバっと原因を指摘してあげてください。






答え合わせ


原因はね、func()に渡す引数のメモリ領域を確保(malloc)していないからだよ。




いかがでしたでしょうか?
まぁ、C言語知ってる方ならいちいちこんなストーリー仕立てにした割にそれだけかよ!っていう感じですね、すいません。

でもポインタの操作って慣れるとすっごく便利ですけど、こういうのがあると厄介ですよね。やっぱりその辺、Javaはうまくラッピングしてあるなぁと思います。それも良し悪しですが…。

2010年11月17日水曜日

無駄にアップデート。Javaをやる人でブログを書く人にしか役立たないツール

なんかもうこの際GAEでのデータ保存、取得方法とか一気に勉強しちゃおうと思って、ms2から前回のブログのコメントでもらったネタを実装。

ポコっとボタンを押すと、プレビュー、HTMLの他に、「ソースコードをハイライト表示したページだけが表示されるURL」(パーマネントじゃないところがアレですが)も表示されるんで、自分のブログにコピペするのは面倒だ!っていう方は、このURL(っつうかURI?)を指定してください。
パラメタをミスると、GAEの素のエラー画面が見れる!(オイッ

なんとなく動いているけど、ちゃんと動いているのかは、わかりません(オイッ
あと、ms2ご指摘の「//」コメント内でもキーワードがハイライトされたりするバグはまだ健在!(オイッ

そんなわけで、興味がある変な人はこちらからどうぞ。

Java 2 HTML (alpha)


で、将来的にはもーちょっと「みんなで共有」的な雰囲気のこともやりたくなってきました。
またまとまった時間があるときに(もしくは無駄に徹夜して)勉強がてらやってみようと思います。

その前にバグをなお(ry

2010年11月16日火曜日

Javaをやる人でブログを書く人にしか役立たないツールを作りましたよ

Javaのソースコードを掲載する時もあるこのブログだが、アクセス数が多いのはそういう記事だったりして、また、ふとした時に必要となるのもその記事だったりして、その割にもう本文にベタっとソースを張り付けただけで見難いこと極まりなかった。
で、昨日の夕方にちょっとキッカケがあったので、今後のためにツールを作った。昨夜、なぜか徹夜気味で。

題して、「Javaを書く人でブログとかにソースコードを掲載する人にしか役立たないツール!
しかもFireFoxおんりー!
Java書く人ってFFしか使ってないもんね?いいよね?っつうかChromeって「ソースの表示」ってやったらgetが走っちゃうだよね…(やってみて)。

「ソースを表示」しなくてもいいように、画面にHTMLを表示するように修正しました。


上記のように、ブログに掲載したいJavaソースをテキストエリアにコピペして、ボタンを押すと、

って感じで、なんかいい感じにハイライトされて表示されるかもしれませんよ。

無事表示されたら、ソースを表示してさらに下にスクロールしたら元のHTMLがあるので、コピペして使ってください。CSSも忘れんな!(っつうかそれ忘れたらもう、アレ)


あと、意味はわからなくていいので「いいね」っていう指の絵が描かれたボタンを押すと、明日いいことあるよ。



Javaだけが対象だし、ちゃんとしたJavaコードでもちゃんとHTMLが表示される保証はありませんが、まぁ先日の謎の信号機よりは、まだ数人は使う人がいるんじゃないかなーと思うけど?何か問題でも?

なぜこんなの徹夜気味で作ったの?とか、既に世の中にはそういうツールがあるよ?、とか、そういうこと言うのは「いじめ」って言うんですよ?
クライアントにインストールするタイプのとか、面倒なんです。WEBでサクっとコンバートしてくれれば、それでいいんです。

というわけで、JavaのソースコードをHTMLに整形してブログ等に掲載したくてブラウザはFireFoxだよい、というアナタに、このツールのデバッグ権限を与えよう。

Java 2 HTML(永遠にアルファ版)
(だから、「同じ名前でOSSの同じことするツールあるよ?」とか言わない)

2010年11月14日日曜日

Googleの資源を思いっきり無駄なことに使う(誰得の続き)

6時間程前に、GAE/JのImageAPIの制約のせいで諦めた「誰得!信号機」だが、あまりに悔しかったのでJavaScriptで画像を切り替える方式で実装。

最新版のChromeでしか動作確認してないが、無事GAEに指定秒数をリクエストとして投げて、その結果を信号に反映させて表示することができた。
(JavaScriptの秒数部分をServlet内で動的に吐き分けているだけ、というしょぼしょぼっぷりですが、いいんです、GAE/JでServletを動かすことがそもそもの目的なんですから!)

秒数の指定部分には、HTML5で新しく追加されたUIコンポーネントである range を採用。最先端~♪(バカ)

信号機http://pitta-rhythm.appspot.com/

さぁ、これで好きなだけ交通整理してくれよな!
(ちなみにドメインのアプリ名が「pitta-rhythm」なのは、ホントのホントはGAEの勉強でこっち(ぴったリズム)をGAEに移植しようと思ってこのアプリ名にしたんだけど、これってもともと1枚のHTMLで完結しているものだから、Servletにしようがなかった、というオチ)

とにかくこれでGAE/Jだって怖くないぜ。
(今回一番時間がかかったのは、Excelで信号機の絵を作るのと、JavaScriptで信号の点滅を制御するところだったことは、秘密だ)

2010年11月13日土曜日

誰得。歩行者信号GIFアニメ。

土曜日っぽいエントリ。

誰得 歩行者信号


誰かを急がせたい時に、iPadに表示させて見せつけよう!
(クリックして画像表示させたらちゃんと点滅とかするよ!)


■ほんとはね、
ほんとは、GAE/Jの勉強のために何か作ろうと思って始めたんです。
で、どこでも判決の実況中継が出来るようになる優れものアプリShousoに触発されて、ならば俺はどこでも歩行者の動きをコントロールできる信号アプリを作ってやろうと。ニヤニヤしながら思いついたわけです。

仕様は、画面で青信号と赤信号の時間をそれぞれ指定してリクエストしたら、その指定に応じた信号GIFアニメを生成して返す、という、それだけ。ニヤニヤしますね。

で、とりあえず(相変わらず)こんな感じでExcelで信号の絵を作って(というわけで信号はExcel製ですよ)、さぁ、いよいよ勉強も兼ねてServletを作ろう!と思ってEclipseでコードを書き始めたら、何と。肝心のBufferedImageがGAE/Jではサポートされてないではないか…。



というわけで、結局GIFアニメだけが残った
(追記:GAEに移植!時間指定できるようになってますよ!
新しいことを学べたわけでもなく、誰かの役に立つわけでもなく。

まぁでも?JavaでGIFアニメを作成する方法が分かったし?(こちらとかこちら
GAEではImageAPIの制約があることが分かったし?
EclipseでGAEにデプロイだって出来たし?
それにそれに・・・(慰め中)

■追記
GIFアニメをBloggerの画像アップロード機能でアップしたら、なぜか「アニメーションしないGIF」になっちゃったし…。
慌てて別サーバーにアップしてリンクを張りなおすハメになっちゃったし。はぁ・・・。

2010年11月11日木曜日

製品等を知ってもらうためのアプローチ考察、続き。段階を意識。

前回は、製品を使ってもらいたい人(ターゲット)が日頃触れる情報チャネルの中で、どこに重点を置いていけばいいかを考えてみた。

今回はターゲットの行動を元にシナリオを作って、ターゲットとチャネルの接点の構築方法を考える予定だったが、その前に、重点チャネルとクロスして考えておくべき観点があるので、先にその話。

それは、当たり前だが「ターゲットがどんな情報を求めているか?」ということ。これは「ターゲットがどんな課題・問題を抱えているか?」に同義。

ただし、これはターゲットがどういう状態にあるかによって知りたい情報が変わってくるため、そこを意識しておく必要がある。細かく分ければどこまでも細かくなるが、最初からそんなに突っ込んで考えても仕方ないので、ザックリ「購入前後」で分ける。


上図のように、購入前と購入後ではターゲットが知りたい情報は大きく変わってくる。当たり前の話だが、その辺りがきちんと意識されていないWEBサイト等は意外と多い。

また、最近は最初に無料版を使ってもらって有料版に引き込んだり、無料のものを撒き餌として別の有償コンテンツに誘導するという、ITではもはや常識化したFREE戦略が一般製品にも浸透してきているので、次のように3段階に分けておいた方が良いかもしれない。

2段階のときに比べ、微妙に求める情報も変わってくると思われる。

このように、ターゲットがどういう段階にいるかによって、どういった情報が必要か(提供すべきか)というのが変わってくる。従って、この条件に従ってコンテンツとアプローチ方法、チャネル、メディアを準備していく必要がある。
これはこの後、シナリオを構築していく上でも大事になってくるので、このぐらいのレベルでザックリと考えておくと良いのではないかと思う。

#余談だが、2006年頃のOSSの有償サポート利用率は、確かワールドワイドで1%というのを聞いたことがある。今はどれぐらいなんだろう?


上述のFREE戦略についてはダイヤモンドでも特集されたぐらいなんでご存知かと思いますが、まだ読まれてない方にはお勧めです。
フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略


また、各段階のターゲットが求める情報については、以前も紹介した「キャズム」がとても参考になる(というかパクれる)と思います。
キャズム

2010年11月8日月曜日

製品等を知ってもらうためのアプローチ考察、キホンのキ

人から「へぇ~」と言われることが何度かあったので、製品をPRしたい時の「考え方」を書いてみる。
ユーザーの発掘と関係性の構築、あるいはアライアンス戦略を考える時の、キホンのキ。
というか、フェーズとしては、キホンのキの、一画目。

まずは、想定ターゲットユーザーが普段生活する中で触れるであろう情報源をチャネルとしてすべてリスト。そして、それぞれのチャネルに対して、ユーザーが能動的に情報を取りに行くのか、あるいは受動的に取るのかを矢印でザックリ記入。


上記でリストしたチャネルを軸に合わせてプロット。今回は、「情報へのアクセスのしやすさ」と「情報の信頼度」を軸にプロットしてみた。

これによって、どのチャネルに注力していくべきか、また、シナジーを発揮するには「どの辺り」を中心に情報を出していけばいいかがわかる。

ちなみに一つだけ色が付いているのは、「今、自分が持っているチャネル」。持っているチャネルを色の濃さ等で表現しておくと、パッと見にもわかりやすいし、今後の計画も立てやすい。

この例では非常にザックリ「WEB」と書いているが、WEBと言ってもHPからニュース記事、SNSやtwitter等、様々あるので、その単位で各メディアの立ち位置と目的を決めてプロットしていくと、作戦も立てやすくなる。


さて、注力するチャネルが決まったら、今度はユーザーの行動を元にシナリオを作っていき、チャネルとユーザーの接点(といかパス)をどういう風に構築していけばいいかを考える。ここでアライアンス構築も関わってくるのだが、それはまた次の機会に。

2010年11月5日金曜日

プレゼンとかスピーチとか会議で効果を発揮する、最も基本的なたった1つのスキル

コミュニケーションのスキルがうんたら、みたいな話を過去2回書きましたが、特にウケがいいわけでもないので、予定していた残りの分は潔くバシっと打ち切って、別の話にしちゃいます(残念ながら、今読み返してみるととてもツマラナイことを書いてしまった気もしている)。

さて、いつもわかりやすくて刺激的でとても為になるBlogを書かれている大元 隆志さんのエントリーに感銘を受け、僕も「後輩に読んで貰う価値のある記事を書く」という観点で書いてみます。後輩いませんが。


今日は、僕がプレゼンとか会議の司会進行、あるいは結婚式でスピーチをお願いされたときに意識している、「人前で話す際に効果を発揮する、最も基本的なたった1つのこと」を書きます。

たったの1つです。それは、「最初に話の全体像を示す」ということ。
知ってる人は知ってますね。出来てる人は出来てますね。
そんな優秀なアナタは、この先読まなくても大丈夫。予想通りのことが書いてあります。

以下、興味のある方へ。
「最初に話の全体像を示す」、これは聞き手のことを考えれば当たり前の話で、聞き手はスピーカーであるアナタを迎え、「いったいこの人は何の話をどれぐらいするんだろう」という状態にあります。つまり、無意識のうちに「話に集中しなくては」とか「要点は何だろう?」等、結構なストレスがかかっているわけです。そのストレスを、最初にパっと話の道筋を示してあげることによって取っ払い、相手に聞く体制になってもらえるようにする技が、「最初に話の全体像を示す」ことです。

例えばプレゼンだったらこんな感じ(実際、よく使った)。
「今日はお忙しい中お時間をいただきありがとうございます。これから、3つだけ(と言って指を3本立てる)。大事なことを3つだけお話します。今回のプロジェクトでは・・・(そして本編へ)」

あるいは結婚式の友人代表スピーチなら(実際、こうやって話した)
「○○君のことを語る上で、外せないキーワードが3つあります(やはり指を3本立てる)。まず1つ目が、正義感と責任感。2つ目に、ロマンチスト。そして最後に3つ目、圧倒的な行動力。そんなキーワードを元に、○○君の人柄についてお話させていただきます。まず1つ目の正義感と責任感についてですが・・・(本題へ)」

こうして最初に「要点の数」だけ示せば、聞き手も話のボリュームがわかって安心して話に集中できる。

逆に、これがないパターンを考えてみましょう。
「今日はお忙しい中お時間をいただきありがとうございます。今回のプロジェクトでは云々。次に、私どもの強みですが、云々。また、実現方法についてですが、云々・・・」
あるいは
「○○君はとても正義感のある人で、云々。また、ロマンチストな一面もあって、云々。あと、行動力がすごくて、云々」
というように、話がダラっとした印象になってしまいます。これは、文脈をいくら正しい形で接続しても、聞き手がどこに注目したらいいのかがわからないためです。結果的に、一生懸命話せば話すほど、「あの人、話長いな・・・」と思われてしまったりする悲惨な結果に。

それを防ぐためにも、最初に「要点の数」を示すことをお勧めします。
ちなみに、お勧めの数は「3つ」です。なぜ3つがいいのか、詳しくはコンサルタントの「現場力」でも有名な野口吉昭さんのこの本などが参考になります。
考え・書き・話す3つの魔法


また、チームで働いていると必ず会議・打合せがあるかと思います。会議と言うと、1時間のはずの予定が話があっちこっちへ脱線してダラダラ2時間続いて、結局何も決まらなかった・・・みたいな経験をしたことがある方も多いと思います。これは完全に会議のオーナー(主催者)の責任です。会議が時間通りに始まらない、時間通りに終わらないのは、天災でもない限り、オーナーの責任です。まず、これを肝に銘じましょう。その上で、あなたが不幸にも(笑)会議のオーナーになってしまったらどうするか。

一番効果的なのは、これです。

アジェンダを書いたスライドに、所要時間を書いてしまう。
(この資料は実際に仕事の打合せで使っていたものです)

こうすることで、参加者は「あ、これにはこのぐらいの時間をかけるんだな」というペース配分を意識できます。また、「絶対に時間内に終わらせる!」という主催者の気迫を伝えることも出来ます(笑)。

さらに、話が発散して長引くことを防ぐために、以下のようなスライドを用意したりします。

今回の打合せだけではなく、今後を含めた全体像を示したうえで「今日はココの話!」とテーマを絞り込んでしまうわけです。そうすると、発散しそうになった時に意外と参加者が「あ、今日はこの話まではしなくていいか」と自制してくれたりします。

逆にこれがないと・・・いつもアナタが参加しているダラダラ会議になります(笑)。


まだやってみたことがない方は、ぜひ次の機会にやってみてください。結構「おっ!」と思えるほど良い反応が返ってくると思いますよ!



ちなみに、(こういうスタイルを嫌う人もいるようだが、)ボクは絶対にプレゼンや講演には最初の方に「笑い」を入れるようにしています。商談であれ、プレゼンであれ、結果が良い時は必ずその場に「笑い」があったことを経験してきたからです。
また、笑いを入れることによって「真剣に話す部分」とのメリハリも作りやすいのです。メリハリがつくということは、印象に残りやすい、ということです。「なんかオモロかったな」という感想と共に、大事な3つのうちの1つだけでも聞き手の心に残すことが出来れば成功です。

会場を笑わせるのは一番難しいんですが、意外と「あ、ここ笑うポイントです」と言うと結構笑ってくれたりします。とは言え諸刃の剣なことには違いないので、いきなり本番でやらずに、身近な人に見てもらって練習してからやりましょうね。当方、スベった場合の責任は負いかねます(笑)。

2010年11月3日水曜日

mixiアプリ「ようこそマイキッチン」の基本フローは役立つなぁ

mixiアプリ開発&運用コンプリートブック -ユーザをつかむソーシャルアプリのつくり方!育て方!に掲載されている、コミュニティファクトリーさんのmixiアプリ「ようこそマイキッチン」の基本フロー。


ざくっと頭の中でアプリの企画が出来たら、このフローに当てはめて考えてみるとゲームの流れが整理出来て良さそうだ。また、足りない面、弱い点なども発見できそう。

それにしてもこの書籍は、mixiアプリの企画ポイント(4つほどある)についてまとめられているだけじゃなく、OSSをチューニングして高負荷に耐えられるサーバーを構築するノウハウなども、構成図&コードレベルで紹介されていたりして、下手な技術書よりよっぽど良い出来なんじゃなかろうか。

ここで「ケッ。どうせゲーム屋の技術だろ?こちとらミッションクリティカルな業務システムを設計、構築してるんだぜ!」と思った方にこそ、一度見てもらいたい。
例えば、サーバー環境構築経験のある方なら、以下の質問にサラっと答えられるだろうか?


  1. Layer4とLayer7のロードバランスサービスの違いは?

  2. 多くのファイルの生成・読込を同時処理するのに適したCentOSのカーネルチューニング方法は?

  3. レスポンスを上げるために画像キャッシュサーバーを最適にチューニングするには?

  4. 高速レスポンスを実現するためのDBのレプリケーション方法は?

  5. 上記すべてをOSSで実現するには?

  6. これをクラウド上で実装するには?


上記は、本書の「触り」部分だ。

これらのノウハウは、今後クラウド化していくこの業界において、業務システム構築時にも役立ちそうである。既にmixiアプリで何万ユーザーものアクセスをさばいている実績を持ったSAPが執筆しているわけだから、説得力もある。

こういった技術面も惜しみなく詳しく突っ込んで書いてある本書のスタートは、「mixiアプリの企画」について。冒頭の図のように、やはりそのノウハウがこちらも惜しみなく書かれていて、同じ書籍の中に詰め込むにはモッタイナイと思ってしまうほど。

mixiアプリ開発をしようと思っている人だけじゃなく、「今」のIT技術者なら読んでおいて損はないだろう。

mixiアプリ開発&運用コンプリートブック -ユーザをつかむソーシャルアプリのつくり方!育て方!
株式会社ミクシィ 田中 洋一郎
技術評論社
売り上げランキング: 199918

2010年11月1日月曜日

ChromeのExtentions、どんなの使ってますか?

ボクは以下の13個ぐらいがあればとりあえず快適に使えています。

一応、概観はこんな感じ。


Chromed Bird

Twitter用拡張。新規tweet数がアイコンに表示される。とりあえずTL追いかけるだけなら十分。でもいろいろやろうと思うと結局twitter画面を開いていたりする…。まぁ、目的のページを直接開けるから、それだけでも機能としては十分。
Chromed Bird

Evernoteにクリップする

なんでもかんでも放り込め。
Clip to Evernote

Google Mail Checker Plus

Gmailの未読メール数が表示される。Gmail使ってるなら必須。
Google Mail Checker Plus

Google Calendar Checker (by Google)

次の予定までの残り時間を表示してくれる。けど、ボクの使い方的にはそれはあまり重要ではない。Googleカレンダーへのショートカット機能としてだけ使っている。けどそれで十分。
Google Calendar Checker>

Google Quick Scroll

あるキーワードで検索して検索結果のページに行ったら、さらにそのページ内のどこに検索ワードがあるかをナビしてくれる。無駄に長いブログ(このブログとかね…)からさっさと該当箇所を見つけられるので、調べものの際にササっと内容を判断するのに便利。
Google Quick Scroll

Google Reader Notifier (by Google)

Googleリーダー用の拡張。未読数を表示してくれる。ボクの場合「434」の未読があって、それだけでもう読む気失せます(ダメじゃん)。
Google Reader Notifier

Google Similar Pages ベータ版(by Google)

今見てるページと似たようなページを検索してくれる。これはね、いいですよ。掘り出し物的に良いページに出会えたりします。
Google Similar Pages ベータ版

IE Tab

今見ているページをIEで表示してくれる。WEB開発者なら必須。
IE Tab

RSS Subscription Extension(by Google)

RSSをワンクリックで登録できる拡張。RSSリーダー使ってるなら当然必要でしょ。
RSS Subscription Extension

Smooth Gestures

これがないと死ぬ。マウスジェスチャ用拡張。
Smooth Gestures

webページショット - Webpage Screenshot

これもWEB開発者向け拡張。開いているページ全体を画像として保存してくれる。
Webpage Screenshot

はてなブックマーク GoogleChrome 拡張

はてな公式のはてブ用拡張。開いているページをブックマークできる。タグ付やTwitterへの投稿も簡単。
はてなブックマーク GoogleChrome 拡張

追記。

Speed Dial

FireFoxにもある、アレ。という言われ方が多いスピードダイアル。新しいタブに表示するサムネイル数を指定できたり増やしたりできるので便利。特に、増やせるのはありがたい。いわゆるただの「ブックマーク」をサムネイルにしただけなのに、「スピードダイアル」として何かカッコイイ感じで使いやすく生まれ変わるのが不思議。
Speed Dial

他にもお勧めがあったらぜひ教えてください。

2010年10月29日金曜日

Excelでドキュメント作成時に作業効率を上げるショートカット9つ

基本的なものばかりだけど意外と知らない人も多いようなので、とりあえずこれだけは覚えておけば?というショートカットを9つ。個人的によく使う順に書いてみた。
もっと知りたい人はここ(Excel道場)を見るといいよ。

Excel必修ショートカットキー


No入力キー動作
1Ctrl + 矢印キー連続入力された端のセルまでジャンプ
2Ctrl + PageDown/PageUpシートの切り替え
3Ctrl + 1セルの書式設定を開く
4Ctrl + ;セルに今日の日付を入力
5Ctrl + :セルに今の時刻を入力
6F4直前の動作を繰り返す(たまに超便利)
7Ctrl + [Enter]選択した複数セルすべてに入力
8Ctrl + R左のセル内容をコピペ
9Ctrl + D上のセル内容をコピペ


おまけ)Windows系必修ショートカットキー

Excelだけに限らないWindows系ソフトで覚えておくとモテるかもよ?な便利ショートカット
No入力キー動作
1Ctrl + Wファイルを閉じる(アプリは終了しないのがミソ)
2Ctrl + N新規ファイルを開く
3Ctrl + P印刷する



さらにおまけ。
エクスプローラでファイルのプロパティを見たい場合は、ファイルを選択した状態で[Alt]+[Enter]。


今さらこんな常識的なことを書いてて大丈夫か?
大丈夫だ、問題ない。

2010年10月27日水曜日

Windows Live Writer で Word Pressへ記事を投稿する

まったくインストールしたつもりがないマイクロソフトの「Windows Live Writer」。気付いたらスタートメニュー内で光っていて鬱陶しかったので何なのかもわからずに起動してみた(危険)。

どうやらブログ一括投稿ツールらしく、WordPressにも投稿できると言うのでセットアップして試してみたメモ。



今回は自分が持っている実際に公開中のWordPressで実験するため「WordPress」を選択。


ブログのアカウント情報を入力。


エラー。XML-RPCで投稿できるようにWordPress側を設定しておかないといけないようだ。


WordPressの設定画面>投稿設定ページに「XML-RPC」のチェックボックスがあるので、チェックするだけ。


この後は、勝手にWordPressからスタイル(CSS)情報やカテゴリ情報を持ってきてくれて、このアプリから直接投稿できるようになる。

WordPressのエディタは結構もっさりとした動きであまり好きではなかったので、クライアントでサクサクと動いてくれるこのライターはありかもしれない。

カテゴリの追加などもライター側からできるので、結構使い勝手は良さそうだ。


スタイルをWindows Live WriterからWordPressへフィードバックさせることはさすがに出来ないようなので、スタイルを変えたい時はやはりWordPress側でCSS等を変更してから同期させる必要がある。

CSSを変更した後、ライターのメニューで「ブログアカウント>テーマの更新」を押すと、変更したスタイルが反映される。


画像挿入や地図の挿入等も非常に簡単なので(もちろんbingの地図だけど)、WordPressのもっさりしたエディタに不満があるようであれば、十分に使う価値はあるのではないだろうか。


↓地図挿入も簡単。

ネットショップ受注管理ソフトを比較

ひょんな流れで、急にとある講座でネットショップ受注管理ソフトの役割について説明することになった(当日の、開始2時間前に依頼されるって初めてw)。

EC受注管理には前職で5年弱関わってきたとはいえ、もう半年ほどまったく関わっていないのでさすがに流暢な説明とはいかなかったが、参加者の方には重要なところは伝えれたのではないかと思う。

説明している最中、「そういえばネットショップ受注管理ソフトは数あれど、機能面、システム面、価格面等、いろんな角度できちんと比較できている資料(サイト含め)は無いな」と気付いたので、とりあえずザクっと触りだけ書いてみる。

あなたが楽天市場、Yahoo!ショッピング、Amazon等のモール系をメインで運営されていて、まだ受注管理ソフトを導入していないなら、ショップのステージ(=1日の受注件数、スタッフ人数等)にもよるが以下の3つのソフトさえ押さえておけば良いだろう(この3社から何かもらってる/もらえるわけではなく、純粋に知識と経験から選んで記載しています)

NextEngine

受注管理のみならず、発注管理や在庫管理などを含むオールインワンパッケージのASP。EC大手のストラップヤネクストが、自社のサイト運営で培ってきたノウハウまでもシステムに詰め込んで再販、と考えれば月額1万円~というのはリーズナブル。ネット越しにデータを共有できるのも便利(逆にセキュリティ上、データを外のサーバーに保存したり出来ない場合は使えないが)。
ASPなので、モールの仕様変更にもシステムが追従していくはずなので、その辺りは安心して使い続けられるだろう。
http://www.next-engine.jp/


頑張れ♪店長

正直、ただのファイルメーカーである感は否めない(ファイルメーカーをご存じない方は、Access VBAで作ったツール、とイメージしてください)。ただやはりネットショップ黎明期からあるので、古くから楽天出店ユーザーに広く使われており、今でも楽天でショップ・オブ・ザ・イヤーを獲るショップの半数以上で利用されているという噂。
売切りパッケージ&カスタマイズ必須なので料金が高いのが難点。ある程度システム投資できる規模の売上がないと導入は厳しい。ファイルメーカーを自分でイジれるのであれば、いろいろカスタマイズできるので重宝するかも。PCにインストールするタイプなので、モール仕様変更時は自分でカスタマイズするか、販売元に対応してもらう必要がある。
http://www.ganbare-tencho.co.jp/


ネットショップde快速販売『速販』

立ち上げ時から関わってきた、いわゆる「中の人」だったので書かないわけにはいかない(笑)。が、今、冷静に見てもよくできたソフトだ。PC1台で利用する場合は、月額4,200円で「え、いいの?」とホントに驚くほど運営を効率化する機能を手に入れることが出来る(受注自動取込とかステータス連動とかは、知らない人はよく感動する)。受注データを複数PCで共有したい場合はPC1台につき月額10,000円の速販コネクトが便利。
売上規模の小さいショップ向けと思われがちだが、実は楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー受賞店よりもっと売り上げているネットショップでも多く利用されていたりする。元・社員なのであまり書くと逆に信憑性がなくなるので、この辺でやめておきます(笑)。
http://sokuhan.jp/sokuhan/


上記3つ以外にもいろいろあるが、特に気にしなくてよい。上記3つでほぼいろんな運営パターンに対応できるし、実績も豊富なのでこれに絞って検討すれば十分だ。
※実績重視の方は、「アクティブに稼働しているライセンス数」を見るようにしましょう。ライセンス出荷数(販売数)が表示されている場合、それは(特に売切り系ソフトは)「売れた数」であって「使われている数」と必ずしも一致しないのがほとんど。


それぞれのシステム構成やデータIOの特徴なんかをまとめると、どういった受注管理ソフトが自社の運用に合うのかがわかりやすいんだが(今日の説明ではホワイトボードに図示して違いを説明)、今のところそれを作って公開したところでボクにメリットがまったく見当たらないので(笑)、時間が有り余ったらやります。

2010年10月25日月曜日

【どうでもいい話】システム開発現場あるある

システム開発の現場で、よくある風景。

シンガーソングプログラマー


システム開発に従事する職種の人は、独り言が結構多いようだ。ディスプレイに向かって「あ、そっか」「えー、どゆこと?」と語りかけつつキーボードをカタカタと叩く人が意外とどの現場にもそれなりの数でいたりする。中には「せおあs・・・がせ・・・あfせじょあ(聞き取れない言葉)・・・フフフ・・・」と最後はPCと心を通わせて微笑んでいるような強者もいる(今、ボクの視界の右端にギリギリ入っている人)。
ところが最近は(昔から?)そんな強者も顔負けの、キーボードをカタカタと打ちながら鼻歌を歌っている人もチラホラと散見される。しかもその歌はいったい何の歌なのかさっぱりわからない。ただひたすら延々と続くメロディ。後から本人に「何の歌だったの?」と尋ねてみても「え?何が?」と自覚症状がないため、相当な集中力を発揮した場合に自然と溢れ出ている可能性が高い。
ボーカロイドが生まれ、初音ミクが流行する背景には、こういったシンガーソングプログラマーの存在が関係しているのかもしれない。

タッチ&ゴークエスチョン


多くの開発現場は、朝の業務開始時間にルーズだ。たとえば10時開始の現場であれば、プロジェクト開始当初は10時にメンバーは揃うものの、だんだんとスケジュールが押してきて帰宅が遅くなるにつれて、自然と朝のメンバー集合時間も10時10分、10時半、11時・・・とずれ込んでいく。そしてたまに「もうお昼じゃん?」という11時半過ぎとかに来ちゃうようなのも出てくる(ボクのこと)。
ただ、さすがにあまりに遅くなると罪悪感もあるのだろう、「ものすごく急いでやってきた感」を出しながら現場に入ってくる人が結構多い。「遅れてきたけど、急いできたから!」みたいな無言のアピールで周囲を圧倒する作戦だ。
そしてさらに進化すると、遅れてきたことを突っ込まれないようにするために自ら仕掛けるパターンもある。
急いだ感を演出するためにバタバタと必要以上に大きな音で事務所に到着して鞄を置くやいなや、他のメンバーの机へ歩み寄って「昨日作った資料の置き場所、あれからちょっと変更したんですけど見てもらってます?」といきなりクエスチョン。これで「何で遅れたの?」という質問を、かわすどころか抑え込むことができるのだ。あなたも、現場に遅れてしまった時には試してみてもらいたい。
(ちょっと真面目な話を挟んでおくと、先日勉強会で「朝会が結構大事」なんてのを聞いた。)

背後霊


システム開発関係者、特にプログラマーには内気でシャイな人が多いようだ。そういう人は、自分からコミュニケーションを取ることが苦手なため、人に話しかけることはあまりない(誤解のないように付け足しておくと、もちろんコミュニケーションスキルが高いプログラマーもいる)。
しかしいくら苦手とはいえ、仕事をしていれば質問したり確認したり報告したりする必要があるため、話しかけなくてはいけないシーンはある。そんなとき、極度にシャイな人は大抵、その人の席の斜め後ろ辺りに立って、気付いてくれるまで待つというスタイルだ。ほぼ、背後霊である。
今日もどこかの開発現場で、開発プロジェクトのマネージャーの後ろに背後霊が・・・。
もし開発現場で背後霊を見かけたら、一生懸命職務を果たそうとしている彼/彼女に対して気さくに「どうしたの?」と声をかけてあげてほしい。

謎の人物、システムさん


まったくのド新人ちゃんが、配属された現場で先輩開発者どうしの会話を聞きながら思う疑問。「『システムさん』って誰?」。
例えばこんなシーン。

開発者A「あれ、このPC、開発用サーバーが見えないよ?」
開発者B「あぁ、hostsファイルに開発サーバーの宛先追加しといて」
開発者A「そゆこと?オッケー。あ、hostsってどこにあるんだったっけ?」
開発者B「システムさんにー」
開発者A「あぁ、システムさんにー、か」

新人ちゃん「ん?『システムさん』に聞けってことかな…?誰か他のシステムさんにお任せするということだろうか…。ってか、アンタらが『システム屋さん』なんじゃないの?自分で出来ないのかしら!情けない!」

ご存知のように、「システムさんにー」=「C:\Windows\System32」フォルダのことであるが、新人ちゃんやWindowsに詳しくない人にはわからないので、このようにあらぬ誤解を受けてしまうこともある。注意されたし。

2010年10月21日木曜日

【必読】イノベーションのジレンマ

イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press)先日読んだキャズムに引き続き、これまた必読のビジネス書だ。
というか、とりあえずこの2冊を読んでおけば他のビジネス書は読まなくてもいいんじゃないかとさえ思う。

この2冊を読んだきっかけは、@tokurikiさんの「この2冊は必読だ」というtwitterでのつぶやき。ちょうど何を読もうか決めかねていたタイミングだったこともあって2冊とも購入して読んだわけだが、通しての感想は

@tokurikiさん、ありがとうございます!

である(笑)。
(ちなみに、@tokurikiさんとは知人でも何でもない…とうかtwitter上も片想いです)

本書の内容についての書評や感想はAmazonにたくさんあるのでわざわざここで書くことはしないが、とにかくまだ読んでない企業のマネージャー以上の人(特に経営者)、企業を支援するコンサルタントやパートナーの人は絶対に読むべし。
顧客の意見に熱心に耳を傾け、新技術への投資を積極的に行い、常に高品質の製品やサービスを提供している業界トップの優良企業。ところが、その優れた経営のために失敗を招き、トップの地位を失ってしまう。


なぜこんなことになるのか、豊富すぎる事例と共に地に足の着いた理論展開で掘り下げており、すっきり明快に、そして非常に知的好奇心をくすぐる形で解説されている。読んでて、途中で何度も「いい本だなぁ~」と感心しきりだった。
ボクはレバレッジ・リーディングに倣った読み方をするので「この本はイケてる!」と思ったらジャンジャンとページの端を折ったり線を引いたりするんだが、この本はそれをまともにやってたら、端を折らないページの方が少なくなってしまう。是非キャズムと合わせて読むといいと思う。

ちなみに発刊順もキャズムが先で、「イノベーションのジレンマ」の中にも少し登場するので、2冊とも読むなら先にキャズムから読むことをお勧めします。


そして何よりこの2冊を読むにつけ、ドラッカーの「企業の目的が顧客の創造であることから、企業には2つの基本的な機能が存在することになる。すなわち、マーケティングとイノベーションである」という言葉の重みがズシリと響いてくるのである。

次の本に行く前に、もう一度この2冊とドラッカー本を深く読み直しておこう。
(同じハーバードビジネススクールの話題の書【これからの「正義」の話をしよう】も気になって仕方ないが…)


もう10年以上前の本だが、現在の事例でもすぐに当てはめて考えることができる、いわば「クラシック」の域に達している。強烈にお勧めします。
イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press)
クレイトン・クリステンセン 玉田 俊平太
翔泳社
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